カスタムプロンプトの書き方とサンプル

このページでは、AIチャットやAI自動レポート機能で使用するカスタムプロントについての具体的な書き方とサンプルをまとめています。
プロンプトサンプルはあくまでサンプルとなりますので、事業内容等にあわせて書き換えをしてください。

プロジェクト全体に常に効かせたい設定について
ブランドトーンや用語の統一など、「毎回・誰がやっても同じであってほしい」前提は、選ばなくても全AIに自動適用される「ベースプロンプト」で設定する方法もあります。詳しくはベースプロンプトのヘルプページをご覧ください。このページでは、場面に応じて選んで使うカスタムプロンプトのサンプルを紹介します。


書き方の原則

AIに読ませる前提となりますので、人間向けの文章より「構造化・断定・具体」を伝えたほうが効果的です。

  • 見出し(###)で項目を区切る — AIが「ここはターゲットの話」と認識しやすくなります。
  • 箇条書きで1項目1事実 — だらだら書かず、要素を分解しましょう。
  • 断定形で書く(〜です/〜である)— 「〜かもしれない」等の曖昧表現はAIの判断もブレさせます。
  • 固有名詞・数字は具体的に — 「若い女性」より「30代後半〜40代女性」が望ましいです。
  • 穴埋め式で例を入れておく — 記入例を残し、それを書き換える形式にすると、イメージに沿った回答を得やすくなります。
  • 簡潔にまとめる — 1件あたりの上限は10,000文字ですが、複数を組み合わせて使う前提なので、1本は1,000〜2,000字程度までに収めると扱いやすいです。

カスタムプロンプトの考え方

効果的に書くコツは、「AIが自動でやること」と「あなたが伝えること」を分けて考えることです。

AIが自動でやること(書かなくてよいこと)

ページレポートAI・コンテンツレポートAIは、特に指定しなくても次のことを行います。これらをプロンプトに書いても重複するだけなので、書く必要はありません。

  • データの要点を表でまとめ、考察・仮説まで掘り下げる
  • 改善アクションを複数、優先度(高・中・低)と理由つきで提案する
  • 「次に試すとよい分析」を、そのまま送れる質問の形で提案する
  • 見出し・区切り線・数値表記などの体裁を整えて出力する
  • <コンテンツレポートAI>各コンテンツの実際の文言を読み取り、数値と掛け合わせて「なぜこの結果になったのか」を考察し、具体的な改善文案まで出す
  • <コンテンツレポートAI>分析結果をもとに、メルマガ・SNS・広告コピーなどの施策アイデアを出す

あなたが伝えるべきこと

一方で、AIが知りようがない「自社の前提」は、伝えないと考察の精度が上がりません。ここがカスタムプロンプトの中身です。

  • サイト訪問者は誰か … ターゲット・ペルソナの具体像
  • 各ページ・コンテンツ・流入経路の役割 … 何のために存在するのか
  • 事業・商品の背景、ブランドの前提
  • 季節性・繁忙期・サイト改修やキャンペーンなどの状況

登録する前提と、その都度書く条件

カスタムプロンプトには、繰り返し使う前提だけを登録します。内容は特定の1ページ・1回の施策に縛られない、ある程度汎用的な書き方にしておくと使い回せます。

  • 登録する(毎回・いろいろな場面で共通する前提)… ターゲット像、CVの定義、各ページ・コンテンツ・流入経路の役割、事業背景、季節性、重視する見方 など
  • その都度メッセージに書く(今回だけの条件)… 「今回はこのページを見たい」「A案とB案を比べたい」「先週のキャンペーン期間で」など、一度きりの具体的な指定

一度きりの条件まで登録すると、次に使うときに合わなくなります。変わらない前提はプロンプトへ、今回だけの条件はメッセージへ、と分けるのがコツです。


プロンプトサンプル

ここからは、上で挙げた「伝えるべき前提」を、内容の種類別にサンプルとしてご紹介します。


自社理解系(誰に・何を・何を成果とするか)

自社理解系は「会社・ブランド・商品・ターゲット」が毎回セットで効いてくる前提情報なので、基本情報を1本にまとめるのが実用的です。よく使うので、ページレポート用・コンテンツレポート用それぞれのデフォルト設定(初期選択)に登録しておくと、毎回選ぶ手間がなくなります。競合分析やサイト構造など使う場面が限られるものは別プロンプトに分ける、という考え方がおすすめです。

入れるとよい情報

優先度の高い順に、おおむねこの4項目があれば自社理解系として機能します。

  1. 会社・サービス概要 — 何をしている会社/サイトなのか
  2. 商品・サービスの特徴 — 提供価値、差別化ポイント、主力商品
  3. ターゲット顧客(ペルソナ) — 誰に向けた商品・サービスなのか
  4. ブランドトーン — 任意。テキストを書く際の表現のルールやデザインに関してのルールなども含む

なお、この情報はベースプロンプトとしても使える内容になっています。扱うサービスや商品が多く、上記について異なる点が多い場合はカスタムプロンプトを使い、全社横断的に使うことができそうであればベースプロンプトを使うなど、使い分けをするとよいでしょう。

テンプレートサンプル

### 会社・サービス概要
- 会社名:〇〇株式会社
- 事業内容:30代女性向けスキンケア化粧品のD2Cブランド「△△」を運営
- 主な販売チャネル:自社ECサイト(定期購入が中心)

### 商品・サービスの特徴
- 主力商品:美容液「□□セラム」、化粧水「□□ローション」
- 提供価値:シミ・しわのエイジングケアを、続けやすい価格で
- 差別化ポイント:皮膚科医監修、定期初回50%オフ

### ターゲット顧客
- メイン層:30代後半〜40代の女性
- 関心事:シミ・しわ・たるみのケア、コスパとタイパの両立
- 購買行動:SNSや比較記事で情報を集めてから購入する傾向

### ブランドトーン
【言語トーン(文章の雰囲気)】
- 誠実で専門的、ただし堅すぎない親しみやすさ
- 過度な煽りや誇大表現は避ける
- 一人称は「私たち」、読み手は「あなた」で語りかける

【デザイントーン(見た目の雰囲気)】
- キーカラー:白基調+くすみピンクをアクセント。原色の多用は避ける
- 全体の印象:清潔感・透明感・余白を活かした上品さ
- フォント:明朝系で上品に。視認性を最優先する
- レイアウト:情報を詰め込みすぎず、ゆったりとした余白を取る
- 避けたい印象:安売り感、ごちゃついた装飾、煽り系のバナー

分析の前提系(どう見てほしいか)

自社理解系が「何者か」を教えるのに対し、こちらは「どう見てほしいか」を固定するものです。Content Analyticsはアクセス・コンテンツの数値分析が軸なので、ここが効くと「数値の解釈が毎回ブレる」問題が解消されます。AIが知らない「各ページ・コンテンツ・流入の役割」を前提として渡すのがポイントです。

入れるとよい情報

  • 重視する指標と見方 — どの数値を主役に見るか(自社理解系のCV定義より、もう一歩分析時の優先順位に踏み込む)
  • サイト構造・主要ディレクトリの役割 — どのURL群が何を担うか。これがあるとページ単位の指摘が的確になる
  • 季節性・繁忙期 — 数値変動を「異常」と誤認させないための前提

テンプレートサンプル(ページレポート用)

ページレポートAIは、ページ単位の集計に加え、流入チャネル別の集計も自動で行います。指示する代わりに、各ディレクトリ・各チャネルの「役割・狙い」を前提として渡します。

### このレポートで見たいこと
- ページ単位で「どのページが集客・回遊・CVに効いているか」を評価する
- 主に見る指標:ランディング数、直帰率、離脱率、ゴール数・ゴール率
- 単純なセッション数の多さだけで判断せず、必ずCVへの貢献とセットで評価する

### サイト構造(ディレクトリ)の役割
- /lp/ 配下:広告用ランディングページ。入口として直帰率とゴール率を最重視
- /products/ 配下:商品詳細ページ。購入意思決定の直前エリア。離脱率とゴール率を重視
- /column/ 配下:集客用コラム。流入の入口が役割で、直接CVは狙わない。次ページへの回遊で評価する

### 流入チャネルの狙い
- リスティング広告:購入意欲の高い層の獲得が狙い。CV直結を重視
- SNS:認知拡大が主目的。直接CVより、再訪・指名検索への貢献で評価
- 自然検索(コラム経由):集客の入口。回遊と中長期の育成を重視し、直接CVは求めない

### 解釈の前提
- 直帰率・離脱率は「入口ページ」か「中間ページ」かを区別して評価する(入口の直帰は許容度が高い)
- 前年同月比を基本に見る(季節性が強い商材のため)

このように役割を渡しておくと、たとえば「コラムのPVが下がった」というデータに対しても、AIが「コラムは集客目的のエリアなので、CV直結の商品ページが好調なら過度に問題視しなくてよい」といった、サイト構造を踏まえた解釈を返せます。

なお、検索キーワードごとの順位や流入語の分析は、このAIの対象外です(検索系の専用ツールをご利用ください)。ここでは「流入の量と質(直帰・回遊・CVへの貢献)」の観点で分析されます。


テンプレートサンプル(コンテンツレポート用)

コンテンツレポートAIは、各コンテンツの文言を読み取り、数値と掛け合わせて「なぜこの結果か」「どう直すとよいか」まで自動で考察するため、分析のやり方を指示する必要はありません。渡すべきは「各コンテンツが何のために置かれているか」という役割についてです。ページの種類ごと(商品詳細・記事・料金ページなど)に1本作っておくと、同じ種類のページを分析するたびに使い回せます。

### このページの種類と目的
- ページの種類:商品詳細ページ
- 主要CV:(このページで達成したい成果)
- ページの狙い:(このページが訪問者に果たすべき役割)

### 各コンテンツの役割(前提)
- ファーストビュー(メインビジュアル+キャッチ):第一印象づくり。ここで離脱させないことが最重要
- 商品・サービスの説明:検討材料の提供。じっくり読まれてほしいエリア
- お客様の声・レビュー:信頼形成。購入の最後の後押しを期待している
- 価格・オファーの案内:購入の決め手。見られているかを重視
- CTA(申込・購入ボタンなど):行動喚起。最重要要素

### 重視する見方
- ページ全体のゴール率と比べて、ゴール貢献率が高い/低いコンテンツに注目してほしい
- パターン比較(ABテスト)では、数値差が「誤差の範囲か、意味のある差か」にも触れ、勝因・敗因を具体的なテキストや配置の違いに結びつけて説明してほしい

「今回はA案とB案を比べたい」といったそのとき限りの条件は、登録せずにメッセージへ直接書いてください。カスタムプロンプトには、毎回共通する見方だけを残すのがコツです。


出力のさせ方(任意)

レポートの体裁(結論からの流れ・見出し・優先度の表示・表など)はAIが自動で整えるため、基本的には指定は不要ですが、余計な情報を排除したい、表現方法を固定したいときにはカスタムプロンプトで設定しておくのが有効です。

### 出力の仕方
- 読み手レベル:マーケ初心者でも分かる言葉で書く(専門用語はひとこと補足を添える)
- 分量:全体を簡潔にまとめる。重要な点は詳しく

分量を絞りすぎると分析が浅くなることもあります。「簡潔に見たい場面」と「詳しく見たい場面」が混在するなら、簡潔版・詳しめ版を別プロンプトにして使い分けるのも手です。


場面で使い分ける

「今日は集客を見たい」「今日はコンテンツ改善を見たい」「今日は月次のまとめを作りたい」といった目的が切り替わるときには、その観点の前提プロンプトを用意しておき、その回だけ選ぶのが便利です。これまでのサンプルを場面に当てはめると、次のようになります。

  • 集客を見直す回 → 自社理解系 + 分析の前提系のうち「流入チャネルの狙い」を含むもの
  • コンテンツを改善する回 → 自社理解系 + 「各コンテンツの役割(コンテンツレポート用)」
  • 月次のまとめを作る回 → 自社理解系 + 下記のような「まとめで触れてほしい項目」の前提

月次まとめのように、毎回触れてほしい項目が決まっている場合は、それ自体を前提として登録しておけます。

### 月次まとめで必ず触れてほしいこと
- 今月の主要指標(CV数・CVR・主要な流入)を、前月比・前年同月比とあわせて
- 先月から大きく変化した点と、その要因の推測
- 来月に向けて優先的に取り組むべきこと

### 補足の前提
- 季節性が強い商材のため、変化は前年同月比を基本に評価してほしい
- 上長への月次報告に使うことを想定している

組み合わせ方とデフォルト設定

カスタムプロンプトは複数を同時に選んで使えます。1本の大きなプロンプトを作るより、「自社理解」「各要素の役割」「目的」を部品として組み合わせるほうが、場面ごとに使い回せて便利です。

よく使うものは「デフォルト設定」に

「自社理解系」のように毎回使うものは、デフォルト設定に登録しておくと、新しいチャットを開いたときに自動で選択された状態になります。ページレポート用・コンテンツレポート用でそれぞれ設定でき、毎回選び直す手間がなくなります。

文字数の注意

送信できるのは「メッセージ本文 + 選択したカスタムプロンプトすべて」の合計で10,000文字までです。組み合わせるほど合計が増えるので、1本ずつを簡潔にしておくと、いくつか同時に選んでも余裕が生まれます。

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