ベースプロンプトの書き方とサンプル

このページでは、ベースプロンプトの書き方とサンプルをまとめています。

ベースプロンプトは、プロジェクトに1つ設定する、プロジェクト内の全ユーザー・全AI機能に常に効く共通の前提情報です。ページレポートAI・コンテンツレポートAI・AI自動レポートのすべてに、選択しなくても自動で適用されます。

プロンプトサンプルはあくまでサンプルなので、自社に合わせて書き換えてご利用ください。

場面ごとに選んで使うプロンプトについては カスタムプロンプトの書き方とサンプル をご覧ください。


書き方の原則

基本はカスタムプロンプトと同じように、人間向けの文章より「構造化・断定・具体」を意識します。そのうえで、ベースプロンプトでは次の点が特に効果的です。

  • 役割と立場を最初に与える — 「あなたは〇〇のCROアナリストです」「主目的は△△の獲得です」のように、冒頭でAIの立場とサイトの目的を示すと、分析の視点が定まります。
  • 「何が正常か」を共有する — 「○月○日にサイトをリニューアルしたため、サイト構造が変わった」「季節変動がある」など、誤って問題視されやすい点を先に伝えておくと、的外れな指摘を防げます。
  • 短くまとめる — 上限は1,000文字です。土台だけに絞り、詳しい設定はカスタムプロンプトに分けます。
  • 常に・全員・全機能で正しいことだけを書く — どれか1つの分析でしか使わない前提は、ここには置きません。
  • AIが自動でやることは書かない — 改善案を優先度つきで複数出す、次に試す分析を提案する、(コンテンツレポートでは)文言を読み取って数値と掛け合わせて考察する、レポートの体裁を整える、といったことはAIが既定で行います。指示し直す必要はありません。

また、会社概要・商品の特徴・ターゲット・ブランドトーンといった自社理解系の内容は、全社で共通して使えるならベースプロンプトに置くのが便利です。逆に、扱うサービスや商品が多く前提が大きく異なる場合は、カスタムプロンプトで必要に応じて切り替えるほうが向いています。


プロンプトサンプル

ベースプロンプトに向く内容

1. AIの役割と分析の立場

冒頭でAIに役割を与え、サイトの目的を共有すると、分析の視点が定まります。

- あなたは、30代後半〜40代女性向けスキンケアD2Cブランド「△△」のCROアナリストです。
- 「△△」は自社EC(定期購入が中心)で、新規の定期購入申込の獲得を主目的としています。

2. 想定ペルソナ(複数の層があれば、層ごとに)

訪問者が複数の層に分かれる場合、層ごとの特徴と「その層がデータにどう表れるか」まで書くと、AIが数値を正しく読み解けます。

- 購入検討層【獲得対象】:比較・検討中。SNSや比較記事から流入し、「すぐ試せる具体策」を求める。
- 情報収集層:成分や使い方を調べる読者。コラム(/column/ 配下)を検索流入で読了して離脱する。
- コラムの高い直帰率は情報収集層の正常な離脱が主因。改善提案は購入検討層の獲得・転換に集中させる。

3. CV(コンバージョン)動線・ゴールの前提

ゴールの役割・制約や、どんなときに発生するかなど、サイトのCVの仕組みに関する前提です。どの指標を成果とみなすか(分析の目的で変わる部分)はゴール設定や都度の指定にゆだね、ここには「変わらない仕組み」を書きます。

- 購入にはログインが必須。会員未登録の場合は、購入の動線に会員登録のステップが入る
- 既存顧客はログイン状態で再購入するため、新規顧客とはCVに至るまでの動線が異なる

4. 計測・データ上の前提(誤った結論を防ぐ)

データの成り立ちに関する客観的な事実を共有します。これを知らないと、AIが計測上の都合を「異常」と誤解したり、存在しないデータを前提に考察したりしてしまいます。BtoB系の企業であれば、土日のアクセスは少ないため、これらを異常値として扱わないように指示します。

### 計測・データの前提
- 土日はターゲットとなるユーザーが休日であることが多く、アクセス数が著しく低下する
- 〇年〇月○日のリニューアルでURL構造が変わったため、それ以前のデータとは単純比較しない
- 〇年◯月△日~〇日の間、リニューアルのためサイトを閉鎖した。その期間のアクセス数0は正常。障害や急減として扱わない

5. 提案の方針・構造

提案の切り口を事業に合わせて固定すると、毎回ブレない実用的なアクションが返ってきます。優先順位は示しつつ、特定の層を「対象外」と切り捨てる書き方は避けます。

- 改善提案は「獲得(集客強化)」「転換(CVR改善)」「継続(定期継続・LTV向上)」の3軸で構造化する
- 主な獲得対象は購入検討層のため、提案はこの層の獲得・転換を優先する

6. 法令・コンプライアンス上の配慮(業種により)

業種特有の「必ず守ってほしい配慮」は、常にON・全員に効くベースプロンプトと相性が良い内容です。

- 化粧品の表現に関する法令(薬機法)に配慮し、効果効能を断定・保証する表現は使わない。

統合サンプル(1,000文字以内の例)

上記をまとめると、たとえば次のようになります。これ1つで、全員のどの分析にも一貫した立場と前提が効きます。

あなたは、30代後半〜40代女性向けスキンケアD2Cブランド「△△」のCROアナリストです。
「△△」は自社EC(定期購入が中心)で、新規の定期購入申込の獲得を主目的としています。
以下を踏まえて分析してください。

### 想定ペルソナ
- 購入検討層【主な獲得対象】:比較・検討中。SNSや比較記事から流入し、「すぐ試せる具体策」を求める
- 情報収集層:成分・使い方を調べる読者。コラム(/column/ 配下)を読了して離脱する傾向があり、直帰率は高くなりやすい

### コンバージョンの前提
- 購入にはログインが必須。会員未登録の場合は、購入の動線に会員登録のステップが入る

### 計測・データの前提
- サイトを終日停止した日のアクセス0は正常。障害や急減として扱わない
- 計測タグのない会員マイページ(/mypage/ 配下)はデータに含まれない

### 提案の方針
- 「獲得(集客)」「転換(CVR改善)」「継続(定期継続・LTV)」の3軸で構造化する
- 主な獲得対象は購入検討層のため、提案はこの層の獲得・転換を優先する

### 表現上の配慮
- 薬機法に配慮し、効果効能を断定・保証する表現は使わない

ベースプロンプトに入れないほうがよいもの

逆に、次のような内容はベースプロンプトには向きません。置き場所を分けると、全体がすっきりします。

  • 特定のページや分析でしか使わない前提(個別ページの細かな役割、その回だけの分析観点など)… 関係ない分析にも常に効いてしまい、1,000文字という少ない文字数制限も圧迫することになります。→ カスタムプロンプト
  • 具体的なゴール内容 … 何を重視するかは分析の目的によって変わり、ゴール設定や分析時の指定でも扱えます。ベースプロンプトで決め打ちすると分析の幅を狭めるため、固定しません。(※ ゴールの仕組み・制約——例:購入にはログインが必須——は変わらない事実なので、前述の通りプロンプトに入れて構いません。)
  • 今回だけの条件(「今回はこのページを見たい」「A案とB案を比べたい」など)… → その都度メッセージに直接書く
  • AIが自動でやること(優先度つきの改善提案、次の分析提案、体裁の調整など)… → そもそも書かない
  • 読み手や個人の好み(分量を短く、専門用語をかみ砕く、など)… 読み手によって要否が変わり、全員に強制したくない内容なので、→ 用途別のカスタムプロンプトで(例:マーケ非専任向けに、用語補足を入れたプロンプトを用意する)

設定・運用の注意

  • 変更は全員に影響します。 ベースプロンプトはプロジェクトの全メンバー・全AIに常に効きます。変更できるのは管理者のみですが、内容はチームで合意したものにしておくと安心です。
  • 短く保つ。 1,000文字の上限内でも、欲張らず土台となる情報だけに絞るほうが、毎回の分析でブレなく効きます。
  • 編集の反映タイミング。 チャットでは、最初のメッセージを送った時点のベースプロンプトが、そのチャット中ずっと使われます。編集しても進行中のチャットには反映されず、次に新しいチャットを始めたときから反映されます。
  • 自動レポートにも常に効きます。 スケジュール実行されるAI自動レポートにも、ベースプロンプトは自動で適用されます。
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