Amazon QuickSightとは?機能や使い方・料金体系をわかりやすく解説

Amazon QuickSightとは?機能や使い方・料金体系をわかりやすく解説

更新日:2025/05/13

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この記事が解決できること

  1. Amazon QuickSightの概要と導入するメリットがわかる
  2. Amazon QuickSightの機能と具体的な使い方がわかる
  3. Amazon QuickSightの料金体系を知ることができる

はじめに

データを活用した意思決定が求められる現代において、Amazon QuickSightは注目を集めるBIツールのひとつです。しかし、「そもそもAmazon QuickSightとは何か?」「どんなことができるのか?」「導入するにはどのくらいの費用がかかるのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、QuickSightの基本的な概要からどんな機能があるのか、さらには具体的な使い方や料金体系まで、詳しく解説します。

Amazon QuickSightとは?

Amazon QuickSightとは、クラウドサービスの大手であるAWS(Amazon Web Services)が提供するBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。BIツールとは、企業が蓄積したデータをグラフや表に視覚化し、業務改善や意思決定に役立てるためのソフトウェアのことを指します。

QuickSightは、AWS上のデータだけでなく、Excelファイルや外部データベースとも連携可能で、複雑な設定なしに使えるのが特徴です。ブラウザさえあればどこからでもアクセスでき、素早くデータを見える化できるため、マーケティングや経営分析といった、さまざまなビジネスシーンで活用されています。

QuickSight導入のメリット

QuickSightを導入する大きなメリットは、データ分析を素早くかつ直感的に行える点です。従来のBIツールでは専門的な知識や高額なライセンスが必要でしたが、QuickSightはクラウドベースで動作するため初期コストが抑えられ、導入の手間も削減できます。

操作はドラッグ&ドロップ中心で、Excelに慣れている人ならすぐに使いこなせる設計になっており、現場レベルでの迅速な意思決定をサポートします。作成したダッシュボードの共有も簡単で、部署間の連携や情報共有がスムーズに進むところも大きな利点です。

QuickSightができること

QuickSightは、単なるグラフ作成ツールではなく、ビジネス上の課題を可視化し、迅速な意思決定を支援する高機能な分析プラットフォームです。企業が日々蓄積する膨大なデータを見える化し、誰でも直感的に操作できる点が大きな魅力です。

ここでは、QuickSightで実際にどのようなことができるのか3つにまとめて紹介します。

  1. ダッシュボードでの可視化
  2. SPICEによる高速処理
  3. 機械学習を活用した分析

1.ダッシュボードでの可視化

QuickSightでは、データをグラフやチャートといったビジュアルに変換して見える化できるダッシュボード機能が大きな特長です。ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトを組み立てられるので、専門知識がなくても誰でも操作可能です。

また、複数のデータソースを一つの画面で統合表示できるため、マーケティング・営業・経営層など部門を問わず、意思決定を効率化します。インタラクティブなフィルター機能もあり、閲覧者が自由に視点を変えながら分析を深められるのも大きなメリットです。

2.SPICEによる高速処理

QuickSightの高速処理を支えているのが、独自のインメモリエンジン「SPICE(Super-fast, Parallel, In-memory Calculation Engine)」です。SPICEは、分析対象のデータをメモリ上に展開し、複数の処理を並列に実行することで、非常に短時間で結果を返すことを可能にしています。

これにより、大量のデータを扱うたびに読み込みや集計で待たされることがなく、リアルタイムに近い形で分析作業が進められます。くわえて、クラウド上での自動拡張にも対応していることから、大量のアクセスや重い処理にも強く、使う人数が増えてもパフォーマンスが落ちにくい点も魅力です。

3.機械学習を活用した分析

機械学習を活用したMLインサイト機能が搭載されているQuickSightでは、専門知識がなくても高度な分析が可能です。具体的には、売上の異常値を自動で検出したり、将来のトレンドを予測したりといった作業が、ワンクリックで実行できます。

これらの分析結果はダッシュボード上に自動的に表示されるので、データ分析の専門家でなくても、すぐに結果を活用できます。ビジネス現場でのスピードと正確さが求められる今、機械学習によるサポートは大きな武器となるでしょう。

QuickSightの活用事例から見る使い方

柔軟性と高機能性から、QuickSightはさまざまな業種・部門でのデータ活用に貢献しています。ここからは、QuickSightを活用してマーケティング施策や顧客分析を行っている事例を紹介しながら、具体的な使い方や運用のポイントをわかりやすく解説します。

実践的な事例を通して、QuickSightがどのように現場の課題を解決しているかを見ていきましょう。

広告キャンペーンの効果分析

QuickSightは、広告キャンペーンの効果を可視化するツールとしても有効です。Google広告やSNS広告といった複数の媒体から収集したデータを1つのダッシュボードに統合し、クリック数やコンバージョン率・費用対効果(ROAS)などをリアルタイムで確認できるからです。

これにより、各キャンペーンの成果を一目で比較・評価でき、無駄な広告費の削減や効果的な予算配分が可能になります。さらに、QuickSightのフィルター機能を使えば、期間別・地域別・デバイス別など、さまざまな切り口で分析できるので、より精度の高い改善施策の立案を支援します。

ユーザー行動データの可視化による施策改善

Webサイトやアプリの運営において、ユーザーがどのページを訪れ、どこで離脱しているかを把握することは欠かせません。QuickSightでは、こうしたユーザー行動データを可視化することで、施策改善のヒントを得ることが可能です。

例えば、ページビューやクリック率・滞在時間・コンバージョンの流れをグラフ化することで、どのコンテンツが興味を引いているのか、逆にどこが改善の余地があるのかを明確にできます。また、A/Bテスト結果の比較やセグメント別の動向分析も簡単に行えるので、ターゲットに応じた的確なマーケティング施策につなげられます。

QuickSightの料金体系

使い方や利用規模に応じて柔軟に選べる料金体系が用意されているところも、QuickSightの魅力のひとつです。また、導入前に機能を試せる無料トライアルが用意されているので、実際の業務に合うかどうかを事前に確認することができます。

本章では、QuickSightの料金プランの種類と、無料トライアルについて解説していきます。

料金プランの種類

QuickSightでは、利用者のニーズに合わせて「Standard」と「Enterprise」の2つの料金プランが用意されています。ここでは、それぞれの料金プランについて表にまとめました。

Standard

ユーザータイプ月額料金(USD)
作成者(Author)12 USD(年間契約で9 USD)

Enterprise

ユーザータイプ月額料金(USD)
作成者(Author)24 USD(年間契約で18 USD)
作成者プロ(Author Pro)50 USD
閲覧者(Reader)3 USD
閲覧者プロ(Reader Pro)20 USD

無料トライアルの活用

初めて利用する方向けに、QuickSightには無料トライアルが用意されており、Enterpriseプランの機能を最大30日間体験できます。この期間中は、作成者ライセンスが最大4つまで無料で利用でき、SPICEの容量も一定量提供されるため、実際の業務環境に近い形でQuickSightの操作感や性能を試すことが可能です。

トライアル期間中に作成したダッシュボードや設定は、そのまま本契約に引き継ぐことができるので、導入後の手戻りも少なく済む点もポイントです。QuickSightが自社に合うかどうか悩んでいる方は、コストをかけずに始められるこの無料トライアルを活用してみましょう。

まとめ

Amazon QuickSightは、誰でも簡単にデータを可視化・分析できる強力なBIツールです。SPICEによる高速処理や機械学習機能、そしてクラウドベースの柔軟な利用環境は、これからのデータ活用に欠かせない要素といえるでしょう。

特にマーケティングやDX推進の現場では、迅速かつ正確な判断が求められるため、QuickSightの導入は大きな武器になります。まずは、実際の操作感を確認できる無料トライアルから、QuickSightを試してみてはいかがでしょうか。

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